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日本人のがんでは一番増加率が高く、毎年約1万5000〜1万6000人が新たに発症東京医療センター泌尿器科(東京都目黒区)「アメリカ人のほうが日本人よりも多く脂肪をとっているために、腫傷ができる確率は同じでも、腫傷がより早く大きくなる。 生きているうちに病気としてみつかる可能性が高いわけです」とはいえ、安心はできない。
日本人の栄養摂取をみると、昭和30年代から総カロリー(約2000カロリー)はあまり変わっていないのに、脂肪摂取の割合は急増している。 昭和35年ごろは総カロリーの10%程度しか脂肪をとっていなかったが、昭和40年代から増えはじめ、現在では約27%になった。
「遺伝的要因ははっきりとわかっておらず、どうやら環境の影響が大きいらしい」と、東京医療センター泌尿器科のS史郎医長は話す。 アメリカ人にほんとうに前立腺がんが多いのか、亡くなった人を解剖して、生きているうちはみつからなかった潜在がんを調べた研究がある。
すると、本人が知らなくても前立腺がんができている率は、日米でほぼ同じだった。 つまり、日本人とアメリカ人とでは前立腺にがんができる可能性は変わらず、「80歳ぐらいになると、男性の半分近くに前立腺がんができている」のであるが、日本人の多くはそれと気づかずに一生を過ごしているわけである。
なぜ、そのような差が出るのだろう。 ネズミを使って、前立腺がんを皮層につくった実験がある。
皮層に腫傷ができたネズミを脂肪の多いエサ(総カロリーの40%)、脂肪を減らしたエサ(総カロリーの10%)の2グループ分け、総カロリーは同じにしておく。 結果は、脂肪の割合が多いグループのほうが腫湯が早く大きくなった。
しかし、一般的なX線の照射では、前立腺に隣接する直腸や膀胱がダメージを受け、血便や血尿が出るなどの合併症が生じる可能性がある。 これに対しては、いろいろな方向から照射して前立腺周辺への照射量を減らしたり、前立腺部に集中した照射を可能にする方法が、コンピュータ技術の進歩とともに開発されてきている。

X前立腺がんの三大治療法前立腺がんの治療は、手術、ホルモン療法、放射線治療の3つに大きく分けられる。 前立腺にとどまっているがんでは、全摘手術が最も根治を期待できるが、侵襲が大きく、尿失禁や性機能障害が懸念される。
ホルモン療法は、前立腺がんが男性ホルモンの刺激によって増殖することから、男性ホルモンであるアンドロゲンの分泌を薬で抑え、がんを小さくする治療法である。

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